プロデュサー・神田と映画監督・三村、そしてシナリオライター・内野の三人が映画のシナリオを検討するが、なかなか話がまとまらない。内野と三村にせかされて、三人はシナリオを完成するため温泉へ行く事になった。旅館の矩燵で早速原稿を書き始めた内野は、旅館に来る途中思いついた占星術の話をシナリオに取り入れようとする。その頃、神田と三村はいろいろな所を歩き回るが、話の種はなかなか見つからない。旅館を抜け出した内野は三村と二人で香港のストリップ嬢に会い、話を聞く。そこに神田やストリップの斡旋屋などが加わり、シナリオ執筆はスムーズに進行していった。しかし、女子大生でマゾの冬子が現われ、男たちにからんで騒ぎ始める。翌朝、睡眠不足の神田のところへ、ストリップ嬢の斡旋料請求書が届いた。ケチな神田は斡旋料を支払らわされたため、三村や内野にあたりちらし、シナリオの執筆も進まない。完成しつつある内野の労作も、温泉街に降りしきる雪の中へ、埋もれるかのようであった。